第1章 路地裏イチャイチャ in ヴラッド・ガーファンクル
トンがヴラッドを見上げる。
とても優しく微笑んで、紅く揺れる瞳がある。
ヴラッドを信じて鎖を手放すと、あっという間に抱き抱えられて、戦線を離脱した。
「ルーク...!」
「おぅっ!」
ガチャッ、ダダダダダダダダッ
ルークがアンブラから飛び退くと、間髪いれずにトウリュウが銃をぶっ放す。流れ弾が壁にめり込んで、土煙が上がる。
ダダダダダダダダッ...ガチャッ
全弾を撃ち終えて、土煙が引くのを待つと、もうそこには何もいなかった。
「はぁ。終わったな」
「はい」
「さー、帰るか。ん?あれ?ヴラッドとお嬢ちゃんは?」