第4章 路地裏イチャイチャ in 政宗
「どこも行かない。ずっとずっと、そばにいる。もう二度と、政宗を独りぼっちにしないから...」
晴美の手が、涙を拭う。
その手に自分の手を重ねて、温もりを確かめる。
「...........ッ」
視界が、滲んでは晴れ、滲んでは晴れを繰り返す。ずっといえずにいた穴が、今ごろになってシクシクと痛む。
晴美....
お前の目に、俺はどう映ってる?
「政宗が好き。大好き。死んでも離してあげないんだからね」
晴美が悪戯っぽく、でもとても優しく微笑む。
それから、足りない背丈を埋めるように、背伸びをして唇を重ねた。
「......帰ろ?眠れるまで、たくさん話したい」
眠れるまで、か....
「....朝まで、お前を求めたらどうする?」
「そ...っ、それはそれでもいいけど.......っ」