• テキストサイズ

シュガーポット、時々レモン

第3章 路地裏イチャイチャ in リヴァイ



右手でグッと拳を握り込み、胸を張って心臓を捧げるポーズをする。リヴァイは腕組みしたまま動かない。

「.............」

「....ぁ...あの......?」

「掃除は上から順番にが基本だ。下から始めると落ちてきた埃でまた汚れる。上からブラシをかけ直せ」

「は、はいっ」


デッキブラシを持ち直し、ゴシゴシと上の方から擦っていく。すぐそこでリヴァイが見ていると思うと、余計に力が入る。


ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ...

(はぁあーっ、リヴァイ兵長とっ、ととととっ、はぁあーっ)

「――ぃ」

ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ!

(頑張って綺麗にしなきゃ!兵長の班に入りたいっ!)

「――い」

ゴシゴシ!ゴシゴシ!

(そのために調査兵団になったんだものっ!!)

「おい」

(え.......?)

不意に、晴美の視界へ2本の手が入り込み、ブラシを持つ手を握られる。


「力みすぎだ。これじゃ落ちるもんも落ちねぇ」


耳元でリヴァイの声が囁く。
心臓が跳ね上がる思いで首を捻ると、すぐそこにリヴァイの顔があった。
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp