第3章 路地裏イチャイチャ in リヴァイ
(どいつもこいつも、掃除の基本がなってねぇ)
立体起動装置で飛び回りながら、次々に落第点を下していく。そろそろ一巡しようかという所で、独り黙々と壁の血液を掃除している新兵が目に入った。
ヒューーーーーン、スタッ、カチャカチャ
「お前、独りか?」
「ぅわぁあぁっ!リッ、リヴァイ兵長!お疲れさまですッ!!」
よほど集中していたのか、リヴァイが近寄ると分かりやすくビックリした。
「質問に答えろ。この路地裏は5人が受け持ったハズだ」
「ぁあ...ハイ....。えっと....みんな、帰っちゃいました....」
「帰っただと?」
掃除用具は一ヶ所に山積みされていたが、たしかに誰もいない。掃除もそこそこされていたが、およそリヴァイの及第点には達しない。
「......お前、名前は?」
「ぁ、え...っ、晴美・フラーレであります!兵長に憧れて調査兵団へ入団を希望しましたっ!」