第8章 イタチ。切
何度も何度も突き上げられる快感の中、花奏は、気持ちを抑えきれず、律動を受け入れていた。
「花奏さん……好きだ……」
愛を囁きながらイタチは深く深く、押し込んで、花奏を柔らかく見つめる。
「あ、あ、あ……待って……イキ、たくない……!」
花奏は、達する事を必死に我慢していた。
「あ、あぁ…イタチ、君……好きなの…あなたが好き…」
必死に堪え、切なくイタチを涙目で見つめる。
「知っています。花奏さん、中に、出しますね……」
強くなる欲動に、ただ、快感に身を任せ、熱く熱く、身体を火照らせていく。だんだんと広がっていく果ててしまう感覚。
「っ!イタチ、君、お願い…行かないで……好きなの…」
「これ以上は、やめます……身体に毒だ…」
辛そうな瞳で花奏をみつめ、唇で言葉を塞ぎ、最後の欲を吐き出すように、強く動かす。
「っ!んーー!ん、……ん!」
イヤ……、絶対……
イタチ君…待って……
「っーー!!!」
とくとくと熱いものが中で注がれながら、全身を震わせ頭を真っ白にしていた。
「ぁん!…ぅんん!イタチ、君、…ぅん…!……」
背中にひっつきながら、
優しい愛を受け止めて、抱きしめていた。