第1章 路地裏inアンアン…?♡カカシ先生
「カカシ先生……、あ、ホラここ……外だし、人が来ちゃうかもしれないよ?」
「ふふ、いいね、今、その言葉は逆効果だって分かってないな。誘うのが上手いなー、さすが、花奏」
「え⁈ち、違います!さ、誘ってなんかいません!」
カカシ先生、目がおかしい、話が通じない、ヤバイ。マジでここで全部喰われそうなぐらい、目が据わってる。私から一切目を逸らさない。
とうとう壁からも通さないと言われるように、背中に大きくて固い壁がぶつかる。もう前にも後ろにも、私の逃げる場所が見つからない。
頬を真っ赤に染めながら焦る私の姿に、笑うのを押し殺すカカシ先生。
とうとう距離にして三十センチメートル。
「まだ、十七歳でしょ?さすがになぁ、オレ先生だしなぁ……手を出したらまずいでしょ流石にー……まだ時期尚早の気もするんだよなー……」
考え唸りながらも、決まっていた結論を露見するカカシ先生。
「ま、でも花奏に負けたよ。喰べながら熟すのを待つっていう方法も、また一興だと思うし、そうするわ」
満面の笑みでこちらを見つめ、完全に吹っ切れたような顔を露わにするカカシ先生。
両手を強く壁に押し当て、これ以上私を逃がさないと言うように、全ての行く手を阻んだ。
まさに人で作られた鉄壁の鉄格子の中にいるような状況を作りながら、カカシ先生は濡れた声を出す。
「お前は本気なんでしょ?オレは花奏の真っ直ぐで天真爛漫な所が良いなって思うよ。なぁ、何年待ったと思ってんだ。いい加減、味見ぐらいさせろよ、勿体ぶんな」
カカシ先生は、私を見つめ顔を近づけ、素早く口布を右手で下ろした。
「カカシ先生…!顔……!な、な!」
「ん?何?イケメン?」
「自分で言う人いませんって!」
「あー、もう、喋るな、黙れ」
「…っだって……っ!!」
真っ赤困っていれば、顔を抑えられて深く唇を合わせていた。