第1章 路地裏inアンアン…?♡カカシ先生
「カカシ先生が好き……笑った顔が大好きです。カカシ先生は私の事、生徒としか見てないと思う。でもね、私はカカシ先生の事が誰よりも一番好き…それは絶対誰にも負けない。本気で好きなの」
声が上澄り、まくし立てるように早口だけど、何とか言えた。
胸をなで下ろすのは束の間、すぐに不安になる。カカシ先生は、今も黙ったままなんだから。
「……っ、」
本当は、私が先生に好意を寄せている事を知ってるくせに何にも言わない。ずっと、知らない、気づかないフリをする、とっても上手な先生。
カカシ先生と会話する時、私の顔はすぐに赤くなる。さらに常にそばにいて離れない、それなのに恥ずかしがってるんだから、もう皆にも態度でバレバレ。
サクラにこの事を相談したら、当たって砕けろって言われた。
だから誕生日に思い切って告白したけれど、まさか無視されるなんて思わなかった。
皆に気づかれてしまうぐらい、本当に私は気持ちを隠せていない、忍なのに、感情を表に出し過ぎる。大人になんてまだまだ程遠い。本当に私は子どもだ。
今、人生の一大告白をしたのに、カカシ先生はまだ何も言わない。
私が、ひたすら沈黙を貫く背中を熱く見ていれば、やっと反応が起こった。