第5章 シカマル 少甘
放課後。
オレと花奏だけ教室に残っている。
「ちょっと横座らせてくんねー?」
「……良いけど、こんな所、恥ずかしいよ」
「…………ぜってぇ勘違いしてるし」
空いた席に座って真横にいる花奏を見つめた。
「何でも…………だっけ。めんどくせー事もオッケーなんだよな?」
「…………良いよ、シカマルなら」
ぶは、と吹き出した。
ーーちげぇーーよ!そんな事を、こんな所でおっ始めるかよ!
つーかな、と話を始める。
「来週の掃除当番代わってくれねー?めんどくせーけど、家の手伝いしねェといけねぇからよ、悪ぃけど、頼んでいいか?」
「…………あ、家の手伝い……何だ。良いよ、別にそれぐらい」
「つーか、花奏こそ、変な事想像してんじゃねェか」
「しーーてーーなーーい!」
りんごみたいな頬に染まって、オレから視線逸らす。
ーーあ、ヤベェやり過ぎたか。