第4章 瞳
「!!!っ!!カカシせ……ん…!」
息を吸えば、花奏の甘い香りに包まれる。唇を合わせて今まで隠してた感情を吐き出すように、官能的にキスをしてしまった。
うわ、ここまでするつもりないのになぁ……止めれねぇ…
何度も唾液を交換する口付けをしていたら流石に、駄目だ。
全部したくなる。
名残り惜しくゆっくり、唇を離した。
んー、包帯で目が見えない。見たい。どんな目してるんだろうな。
本当に残念だな。
だけど、花奏は、頬が真っ赤で、口は半開きじゃない。息も荒いし、お前意外と大人じゃん。
オレの簡単なキスにそんなに反応しちゃって。
「何?もっとやって欲しいの?」
「え!?……あ、恥ずか……」
「ふ、なんだよ、言えよはっきり」
「カカシ先生…照れちゃうから、見ないで…」
あ、スイッチ入りそう。
抑えろ抑えろ。
「明日もまた、来てやるから、元気出せよ?冷蔵庫に飲み物とか弁当入れたから、それ夕食に食べろよ。あ、パンも食卓のカゴに入れたからな。それ朝に食え。」
ひっきりなしに、喋り続けて素面を装っていた。身体を離し、花奏の腕を引っ張り、起こしてやった。
頭を撫でて帰る用意をしていれば、花奏がオレの腕の任服を軽く引っ張る。
「ん?何だよ、オレが出来る事はみんなやったよ?泊まっていって欲しいわけ?」
あー、やらしい言い方だなぁ、オレ。
「カカシ先生…ありがとうございます。吹っ飛びました…全部……」
「あ、そう。まだ、序の口だけどね。明日も来るわ。じゃあな。」
そう言って外を出た。
ドアの前で溜息つく。
大丈夫か?目が見えなくなったら、アイツ…。
そんな風に感じながら待つこと1週間。