第4章 瞳
頭を右手でかいて、とりあえず励ましてやろうと、花奏が座るベッドまで近寄り、隣に腰掛けて座った。
「ま、大丈夫でしょ?元気だせ。気落ちしても仕方ないだろ?なるようになるって。な?」
肩に手を置いて、数回軽く音が出る程度に触れた。近くに寄って声をかけるが、もっと負のオーラが出ている。
「わたし、どうなってしまうんだろう……まだ、何も活躍出来てないのに、一人前じゃないのに…忍を辞めないといけなくなるなんて事になったら…どうやって生きていけばいいのか………」
「いや、まだ決まったわけじゃないでしょ?そんなネガティブな事ばっか考えてどうすんのよ。もっと明るい事考えろ、な?」
「そんなの、今のわたしじゃ無理です!!」
あらら、火に油か。うーん。
「わかった。花奏が目、見えないままなら、オレが結婚してやるから。安心しろ」
「え??もぅ…、わたし14歳だし出来ないし、からかうのは止めてください!じゃなくて、生活出来ないって話です」
「ん?だから、一緒に住んで、18になったら籍を入れたら問題ないでしょ?え?まだ不満?んー、じゃあ、毎日してあげるから。な?」
「………………え?……って何を毎日……ええ?」
「ーんなの、分かってるだろ?」
両手を顔から退かせて、花奏だけに聞こえるように、耳もとで呟いた。
頬を赤らめ、ちょっと焦ってきたな。今さら慌て始めてやがる。
だいたい今、オレとお前2人きりなんだよ?前の仕返ししてねぇんだよな。
「……?え、何?カカシ先生?」
「忘れさせてやるよ」
ベッドに押し倒して両手を片手で掴んで拘束完了。
本当は最後までやりたい…だけど、まだ身体子どもだよな。触りたいけど。怒られるよな。しかし触りたい。身体重ねるぐらい良いよね?
花奏には、オレの顔は見えていない。あー、顔に出して良いって最高だな。口角がつり上がって、目が変態な目つきしてねぇかな。
んー、だけど、あんまりやったらマズイから、これで許してやるか。