第24章 サンジ君(DNH企画)7章の続き
賑やかな街に出た。
買い出しを2人で始めている。
「あとはー……ナミさんが話していたコーヒー豆だろ、それから……」
隣で、人参やジャガイモ、玉ねぎ、ブロッコリー、トマト、レタスなど、野菜がたくさん入った茶色い紙袋を、片手に持つサンジ君。
「あ、ウソップが卵とタバスコだって。あと、ゾロがお酒も欲しいなーっていっていたよ」
「は? あんのクソマリモ、自分で買えよ。無視しよーぜ……。いや、酒はいるか……」と唸るサンジくん。
「そうだね、お酒はいるよね」
私の腕にも林檎やバナナ、レモン、パプリカなどが入ったビニール袋がぶら下がる。
軽いものは私が担当だ。もっと増えれば、サンジ君の背中にある大きなリュックサックに詰める予定。
「今日の夕食はクリームシチューを作る予定だから、鶏肉と牛乳がいるな。あと冷凍用に牛肉、豚肉。それとナミさんが、ここの市場の新鮮なお魚が食べてェってよ」
「あ、わたしも食べたい」
わたしは自分の腕時計を気にしていた。もう1時間たっている。
「ねぇ、サンジ君。全部を買ってたら日が暮れちゃうかもしれないね……。今3時半だし……」
わたしは焦りを混ぜた声色を
出していた。
購入リストを買って、メリー号の船に戻り、荷物を置いて、また街に行けば、どう考えても時間が足りない。今日が終わってしまうのだ。
サンジ君は夕食の仕込みを始める時間は5時頃。それまでに戻らなゃいけない。
時間が過ぎれば過ぎるほど
お腹を空かせた船長から、大ブーイングが起こる。
「だい、じょうぶかな?あはは」
わたしは不安だ。
顔に思わず出ていた。
「ああ……そうだな。日が暮れちまうかもな」
サンジ君が
唸りながら声を出した。