第2章 路地裏inイチャイチャ カカシ先生
「花奏ーー!あー、やっぱりまだいたのかよ!あれ?カカシ先生じゃん」
ナルトが花奏を、見つけて声をかける。
再度路地裏に来て、いないか確認しようとしていたようだ。
「じゃあな」
声をかけて、ナルト達とは正反対に歩きだすカカシ先生。その姿を驚きながら見つめる。
「カカシ先生…」
「ホラ行こうぜ、一楽!」
ナルトが花奏に話しかける。
早くー、ボクお腹空いちゃったよー、まだー?と、仲間たちも、花奏を呼ぶ声が聞こえた。
しかし、その事が耳に入らないほど、花奏はずっと目を逸らさずに、真っ直ぐ、カカシ先生の背中を見ていた。
ーーカカシ先生…あれは、冗談じゃないんでしょう?
「ごめん、今からカカシ先生と大事な用があるんだ」
決意を固めた花奏は、ナルトへ顔を向け、行くことを断った。
「花奏は今日何にも無いって言ってたじゃんかよ!急にどうしたんだってばよ?」
「あーーごめん!みんなも、ごめん!今日だけ見逃して?多分……、私の人生で、今が一番大事なときだと思うの、ごめん!じゃあね!」
背中から受ける大量のブーイングを背に、カカシ先生を追いかけた。