• テキストサイズ

【NARUTO】他。短編集

第2章 路地裏inイチャイチャ カカシ先生



「お前…ずるい奴だな。今、冗談で逃げようとしてるだろ?そんな酷いことを言う花奏には、痛い目を合わさないと分からないようだな?」

口布が無い、カカシ先生を初めて見ている花奏は、顔が火照り出す。端正な目鼻立ちに驚愕していた。

「カカシ先生…え?そんな顔してたんですか?…いや、冗談にしか聞こえないんですよ、だって……先生、そんな素振り一度も…。」

「だから、出せなかったって言ってるでしょ?聞いてた?人の話を。なぁ……良い事教えてやるよ、今から」

「良い事?………何ですか、そ…、」

"それは"と言う前に唇を重ねていた。

キスをして驚いた目をしていたが、カカシ先生から繰り出される技に、なすすべもなく、受け入れ、目を閉じ、うっとり身体を任せている。

「ホラ、口を開けて舌を出して?」

指導するように、熱い吐息を混じえながら囁かれる声に、素直に従っていた。

「ああ、そうだ。…上手だな、お前…」


「……ん、カカシ先生…!」


もっと…、して…、と言おうと、口を開いたが、

忍者学校から響くチャイムの音が里中に響く。

路地裏の2人にも聞こえる、時間を伝える音に、一気に現実に引き戻された。

ゲーム終了だと訴える音に、花奏は、名残り惜しむ顔を浮かべる。

カカシ先生は、花奏から、身体を離し、また口布を付け、先生を演じ始めた。

「悪い、つい本気だしちゃったよ。ラーメン屋に行くんだろ?ホラ出ようぜ」

「………カカシ先生…!!」

「ん、悪かったって。あれはちょっと揶揄っただけだ。行くぞ。」

そう言って路地裏の道を歩き、表通りに出て行く。

その背後から歩いて行く花奏は、ずっとカカシ先生を見ていた。

/ 209ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp