第2章 路地裏inイチャイチャ カカシ先生
一瞬にして静寂な空間に変わり、
花奏は、ほぅっと安堵を浮かべる。
「カカシ先生ーーー、良かったですね!ドキドキして心臓止まるかと思いました。」
「いや、オレは、「鬼ごっこ」なんてしてないからね。ーったく、で?逃げ切ったら何かご褒美があるわけ?」
「はい!この後みんなで、一楽のラーメン食べに行くんです!最後まで捕まらなかったら、捕まった人が奢るっていう画期的システムですよ!」
「……はー、くだらない。画期的じゃないでしょ、別に。ま、気晴らしには良い運動になるのかもね」
そう言ってカカシ先生は、声を緩ませる。
「あ、はい!そうなんですよ!あははは……は…。」
花奏は、少し困っている。
もうナルトもいない。誰もいない。
それなのに、カカシ先生は、抱きしめたまま、離さないのだ。
背中に触れる手、男の人にこんなにずっと触れられた事がなく、焦っていき、どうすればいいのか混乱していた。
しかし不思議と、意識をカカシ先生に戻すが、恥ずかしい気持ちよりも、もっと引っ付きたい気持ちが優り、そのままの状態で抱擁を受け入れていた。