第2章 路地裏inイチャイチャ カカシ先生
突然、反対側の方で、プラスチックの袋から何か軽く、細かいモノが大量に散らばる音がふたりの耳に入った。
そして、その音から数秒後、大きく地鳴りのような、地面に叩きつけられるような巨大な音が路地裏に響き渡った。
「イッテー…、あーー!ボクのオヤツがーー!!」
大きな図体で食いしん坊の秋道チョウジは、嘆き惜しみ叫んでいる。
ナルトが側にいようが関係ないらしい。食い意地には何も勝てないチョウジであった。
ポテトチップスを食べながら隠れており、つい、手が滑り落としてしまったようだ。そして転けた。
やはりナルトが瞬時に振り返って大きな声を出す。
「ん?あーー!!よっしゃ、見つけたってばよ!!いの、シカマル、チョウジーーー!」
指を指してノリノリで逃走者3人を見つけ、一気にテンションが上っていく。
「バカ、チョウジ!見つかっちまっただろうが!ったく、めんどくせーーな、走るぞ!」
「もーー!このデブ!何をやってるのよ!見つかっちゃったじゃない!……あ…」
奈良シカマルの舌打ちが聞こえ、面倒くさそうな声を上げて、山中いのは、苛つく声を荒げてなんと禁句を出してしまう。
「ボクはデブじゃない!ポッチャリ系だ!コラーーーー!」
映画に登場する怪獣みたいに叫びながら、騒がしくふたりを追いかけ走っていった。
「待てってばよ!いの、シカマル、チョウジーーー!」
ナルトも軽快に声を出し、忙しく走る音の後を追いかけて行った。