第1章 雄英高校入学試験
リカバリーガールから解散がかかり、受験者が一斉に移動をはじめる。
その中には爆破の彼も混じっていてあの髪色はわかりやすいなと思った
『ねぇ心操君、ヒーローになるの諦めないでね。』
もしかしたら、なんの確信もないけど彼はこれを機にヒーローを諦めてしまうんじゃないかと思った。
今はまだ誰にも気付いてもらえないかもしれない。
けれどいつかは必ず彼のすごさを分かってもらえる日がくる。
『私だけじゃなく、いろんな人に知ってもらいたい。』
諦めるには早すぎる
その気持ちを込めて伝えると、心操君は今日1番の笑顔をくれた。
「ありがとう、零」
実技試験、筆記試験ともに終了し敷地の少し外で鋭ちゃんを待っていた。
「わりぃ零。待ったか?」
『さっき来たところだから大丈夫。おばあちゃんに電話だけかけてもいい?』
切島に了承を得て電話をかける。2コールででたおばあちゃんに今から帰ることを伝えていると、隣から切島の視線をビシビシと感じ、数回やり取りをして電話を切った。
「…なぁ、零」
『んー?』
「この傷、どうした」