第1章 雄英高校入学試験
『これで…40ポイント………っはぁ…』
そこかしこで聞こえる破壊音
でも主には…
「死ねぇぇ!」
爆破でド派手な動きをし、寄ってきたロボを壊しまわっている男
ここまで熱風がきてるし、ヒーロー向きの良い個性だ。
少し見すぎたのか、腕で汗を拭いながらちらりと視線が向けられた。
意志の強そうな赤い眼に口角の上がった強気な表情
ミルクティー色の髪はツンツンと立っていて、まるで猛獣のようだ。
それが私が彼に抱いた最初の印象だった。
どぉぉぉぉぉぉぉん
試験も終盤に差し掛かり、ラストスパートをかけようとしたその時
大きな地響きと共に巨大なロボが姿を現した。
『…規格外すぎ』
周りの建物が巨大ロボにあたり崩れ落ちる
コンクリートの壁や窓ガラスが頭上から大量に降ってくる。
その下には顔を強ばらせ足がうごけないでいる子がいた。
…っ助けなきゃ
思わず駆け出した足は止まることなく個性を発動させる。
これを出せば残り時間、個性なしで試験に挑むことに
いやでもこのまま見て見ぬふりもできない
もう…やるっきゃない
『…っいけ!』