第1章 雄英高校入学試験
「零ちゃん。おめでとう。」
微笑んでいる祖母の顔を見て、ようやく少しずつ合格したことを理解しだした。
「今日は零ちゃんが好きなものいっぱい作るからね。一緒にお祝いしましょ。」
少し多めに作って鋭児郎くんのところに持っていこうかね。と言いながら立ち上がる祖母にハッとする。
そうだ、鋭ちゃんはどうなったのだろうか。
連絡して聞くのもどうかと思い、もんもんと考える。
…バンッッ!
「っ零!受かったぞ!!…あ、加代さん!お久しぶりっす!」
小さい頃からよくお互いの家を行き来していた名残なのか、玄関でチャイムを鳴らさずに入ってくる。
…あぁ、よかった。
本当によかった。鋭ちゃんがヒーローに一歩近づいた。
『鋭ちゃん、おめでとう。憧れの雄英生だね。』
「おう。ありがとう。…零は?どうだったんだ?」
私も受かった。そう伝えると、よっしゃ!とガッツポーズをした鋭ちゃん
「零、入試の時にした話、今日やってもいいかな」
その話で、鋭ちゃんから頼み事をされていることを思い出し、一つ頷いた。
どんなことを頼まれるのだろうかと考えてドキドキする。
「それじゃあ、ちょっと家来てくれ。」