第6章 作戦の行方
マリside
シカマルが来てくれた。夢かと思ったでも現実だった、素直に帰りたいって言いたいよ。でも自分の蹴りは、つけなきゃ。
死なせろって言ったら今までに見たこともないような顔で叱ってくんだもん。
だってさ泣いちゃうよ。あぁまだ自分のこと大切にしてくれる人がいるんだなって。今までの我慢が全部さ、出ちゃったよ。
「シカマルっ私、わったっし」
嗚咽で言葉が続かない。そんな私に、シカマルは、ギュッて抱きしめてくれた。いつの間にか影縛りの術は解けていたらしく、
「帰ろうぜマリ」
言葉が出ないから何度も頷く。