第4章 シカマルの作戦
マリside
シカマルゴメンね。吐いているシカマルに桶を差し出す。本当は、嬉しかった。『大切』だって言われて、でも私と一緒にいたらシカマルは、闇に堕ちる。私の大切な人を闇から守るためにはこれしかない。
シカマルこれであなたは私の事を嫌いになれるよね?
前もって書いておいた私の──をシカマルのポケットに入れる。
聞こえないシカマルに最後だけ、
「ゴメンね。あなたのことが大好きです。シカマルの事を後押しするような人と一緒に幸せになってください。
これからこの世から消える私のことはどうか、綺麗さっぱりに忘れてね。憎んでもいいから。」
そのうち、看護士さんが来てシカマルのことに気づくだろう。綱手様ご迷惑をおかけします。
少し簡単な結界を張っておく。できる限り時間を稼がなきゃ。