第2章 アカデミー時代の...
「付けてもいい?」
涙声でシカマル問う。
「俺が付ける」
シカマルの顔が近づいてくる。そしてかんざしをさす。
「似合ってるよ」
「シカマルがプレゼントしてくれた簪だからかな?」
「そうだな。」
私は、今日だけでシカマルのことをどれだけ好きになったんだろう。好きっていう気持ちは止まらないらしい。厄介だね忍びにとって恋という感情は、時に任務遂行の邪魔になる。でも時に任務遂行の活力になる。
私はこのままシカマルを好きになってもいいのかな?
「マリ?」
「ん?」
「帰ろうぜーもうすぐて日が落ちるから」
「そうだね」