第4章 第4章 「お前の朝ごはんを毎日…」《織田作》
『主人公に告白させたかったのでしょう?参考になるかなあ、と思いまして』
「……成る程」
神妙にうなずいた彼は、ぼーっと天井を眺め始めた。
うーん。手強い。
「……朝ごはん」
『はい?』
「お前の作った朝ごはんを毎日」
『食べたい?』
「なぜわかる」
『……それ、"月が綺麗ですね"よりも陳腐で古いと思いますが』
「そうか?」
『はい』
「でも仕方ないだろう、浮かんだんだから」
『そんなものでしょうか』
「そんなものだ」
少し背中を丸めて、彼はボソボソと呟く。
なーんだ、滔々と喋ってるように見えて、恥ずかしいのかも。
「……で、返事は」