第4章 第4章 「お前の朝ごはんを毎日…」《織田作》
『はい?』
「だから、その、返事は、何か、と」
『いや、そのくらい自分で考えてくださいよ』
「それは無理だ」
『いやいやいや、あなた、小説家なんでしょう?そんなことじゃ告白シーンを書くどころじゃ』
「……何の話だ?俺はお前に、求婚しているのだが」
……………………ん?
………球根?
『花が咲くあれですか?え?ですよね?』
「花?式の話か?ということは、返事は」
『いやいやいやいやいやいやいやいや、ちょっと待ってくださいってば!何なんですか!?求婚って、まさか、その、え!?』
「俺はお前と結婚したい。これで分かっただろうか」
『そ、それは、その、わ、分かりましたが…』