第3章 調査兵入団前夜の事件
挙動不審な兵士に違和感を感じていると、
倉庫の扉を長い鉄のような棒で抑えている光景が視界に入ってくる。
「……。」
「ぁッ…!るなッ…!」
中から微かに聞こえてくる悲鳴。
ガッ
すぐにそいつの胸ぐらを掴み、はめられている棒を外し投げ捨てる。
「ヒィ!!すみません!すみません!」
勢い良く倉庫の扉を蹴破ると、悪い予想が的中した。
掴んでいた男を倉庫の中に放り投げる。
「随分と楽しそうじゃねぇか。これがお前らの言う"掃除"か?」
薄暗い倉庫の中には、泣きじゃくっている下着姿の女が2人の男に襲われそうになっていた。