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貴方の甘い残酷な愛〖進撃の巨人 リヴァイ〗

第5章 新しい生活






俺まで変な汗が出て来てしまっている。



ななの熱が移ったんじゃねぇかと思う程全身が熱い。


手が進まない俺は緊張している事がバレない様に兵長に話を振った。



「兵長が出ていかないと拭けないんですけど…。」



俺も今の今まで見た事が無かったんだ。
こいつの体が他の男に見られるなんて嫌に決まってる。



「てめぇが変な気起こさねぇ様に監視してやってるんだろうが。つべこべ文句言う暇があったらさっさとやれ。」



は?俺はもう変な気起こしきってるんだよ。
貴方がこいつを気に入ったりでもしたらどう責任取ってくれんだ。


なんて、口が裂けても言える訳無い。



どうせ好きな女の服も脱がせられねぇクソガキとか何とか思ってるんだろうな。



そう思うと段々苛立ちが募り、男のプライドが勝った俺は覚悟を決めた。



ボタンを一つずつ外し、上の服を脱がせる。




見ない様にしていても、“それ”は俺の目を焼き付ける様に視界に入ってくる。



形の良すぎる膨らみ、引き締まるウエスト、透き通る様な白い肌。


全てに目が眩む程完璧過ぎる。



下着は付けているが隠れている分余計に想像を膨らませ、俺を興奮させる。



「……っ。」



きっと今の俺はひどい面だろう。



こいつ程までとはいかないが、尋常じゃないくらい汗をかいている。
俺が自分を拭きたいくらいだ。


こいつの体は直視出来るもんじゃ無い。



後ろに居る兵長は一体どんな顔でこいつを見ているか、なんて頭に浮かばないくらい、とにかく俺は幼稚な理性を必死に抑えていた。



震える手でななの汗を拭く。



「ん…。」



「っ……!」



モゾモゾと動き出し、焦った俺は手を止める。



が、うっすらとななの目が開いてしまい、俺と視線が交わった。



これは、どう説明したらいいんだ…?


頭が真っ白になった俺は必死に言い訳を考える。



「エレン…くすぐったい……。」


「あ…ごめっ…。」



両手をパッと上に上げる。が、ななはまたスヤスヤと寝息を立て始めた。


どうやら寝惚けていただけだった様だ。




ホッとした俺は少し時間を置き、汗を拭くのを再開させた。



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