第3章 子守唄
鶴丸「俺が驚かせたときは無反応じゃないか」
「それはびっくりして、声が出なくなるっていうか…」
鶴丸「!それはいい驚きが提供出来ているってことか?」
キラキラと目を輝かせて、食い気味に顔を近づける。
「!そういうことに…なる、かな」
鶴丸は嬉しそうに、無邪気に笑う。
鶴丸「もっともっと君に笑って貰えるように、いい驚きを提供してみせるからな!」
「クス…楽しみにしてるわ」
鶴丸「じゃあ、俺は光坊たちの手伝いをしてくる」
「うん、よろしくね」
鶴丸は部屋を出たあと、しっかりと襖を閉め、呟く。
鶴丸「…主…俺は、君の最後の願いを…この子の元でなら…叶えられるだろうか…」
小さな呟きは、誰にも届くことなく溶けて消え去った。