第2章 離れる気持ちに
「適当に座って~。ごめんね。すげー汚くて。」
「おじゃましまーす。」
がんちゃんの家でごはんを食べることにした。
部屋のなかは、くつも洋服も沢山。
「がんちゃん、帰ったらそのへんにお洋服脱いで寝ちゃう人でしょー?」
「えー?なんでわかるの?」
「いや、見れば誰でもわかるよ。(笑)さーて、台所かりるね。」
私は、台所で手早くごはんを作った。
「がんちゃん、ご飯の前にお風呂はいっちゃいなよ。明日も早いんでしょ?」
「うん。あと少しー。これ見終わったら。」
なにやらパソコンの動画を観ている。ダンスの動画みたいだ。
「子供みたい(笑)」
まるで母親の気分になった。
夕飯ができる頃には、がんちゃんもお風呂から出てきた。
「わーい!うまそー!いっただきまーす!」
「どーぞ。」
美味しそうにがっつくがんちゃんを見て、作ってよかったなぁと思った。
私も一緒にごはんを食べて、片付けを済ました頃にはいい時間になっていた。
「じゃー、私帰るからね。」
「えー!もう少しいいじゃん。てか、泊まりなよ。」
「だめだめ。明日は早いんだから、もう寝なよ。」
「ちえ。じゃー送る。タクシー呼ぶから待ってて。」
「いいよー。一人で帰るし。」
「いーから。」
半ば強引に一緒にタクシーに乗って家のマンションへ行く。