• テキストサイズ

白雪姫

第1章 朝帰り


「あ!敬浩!」彼の姿を見つけると自然と顔がほころぶ。
速足で敬浩の所へ行く。


「敬浩~。お疲れ様!」抱きつくのは我慢した。


「おう。おっ、ドレス似合ってるんじゃん。ちょっとまわってみて。」私は、言われたとおりくるりとまわる。


「お前、背中開きすぎじゃね?」そうなのだ、このドレスのバックスタイルは大胆に背中が見えるタイプだった。

「セクシーでしょー?」


「はいはい。あ、美冬さん。こっち。」


「ごめんねー。お待たせ。」
ベージュのサテンドレスを身にまとった彼女の美貌に一瞬どよめいた。
敬浩は美冬さんの腰へ手を回してエスコートをする。


「…。」みたくない現場を間近で見てしまった私は、風に当たる為に屋外へでた。

「はー。」大きなため息が止まらない。


「いたー。名無し、どこいったかと思った。」
がんちゃんを置いてきてしまった。


「ごめんね。勝手に動いて。」


「俺も大概落ち着きねーけど、名無しには負けるかも。笑」


「がんちゃん、顔赤いよ。」


「うん。ちょっと、強いの飲んできた。」


「無理しちゃダメだよ。」


「いやー。その、緊張しちゃって、名無しすげーきれいすぎて調子でない。」


「笑。がんちゃん飲みすぎ。」


「だよねー。あ!流れ星!」ふいにがんちゃんが夜空を指さした。

「え!うそ!」私が見たときはすでに無かったが、都内とは思えないくらいにきれいな星空があった。夜景とのコントラストがまた美しい。


「きれー。」



/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp