第8章 彼女の過去
父さんは最期にこう言ったの
父「葵・・・父さんの・・・最初で最後の依頼を・・・聞いてくれる・・・か?」
[何?何でもきくよ・・・?]
父「俺が死んだら・・・お前が今一番憎い奴を殺しなさい・・・そして・・・どこかの軍に入りなさい・・・自分を受け入れてくれる・・・暖かな・・・軍・・・へ・・・」
[わかった・・・その依頼、承ったよ?]
私は泣きながらも最期を迎える父さんに笑顔を向ける。お別れぐらい笑顔で・・・ね。
父「幸せに・・・なれ・・・よ・・・」
[父さん・・・?父さん?]
そして、父さんは息を引き取った。
[う・・・ぁ・・・あぁあぁぁあぁあぁぁぁあぁぁあぁぁあぁあぁぁあぁあぁ!!!]
私は泣いていた、涙が出なくなるまで泣いていた。
しばらくして、私は父さんから受けた依頼を果たしに行った。
私が殺めた人は・・・言わなくてもわかるか。
そして私はもう一つの依頼を果たすために、自分を受け入れてくれる軍を探しに旅に出た。