第8章 彼女の過去
ー佐助目線ー
佐「・・・・」
葵ちゃんの過去は俺様が想像していたものよりも酷く、悲しいものだった。
しかもそれはまだ19の時だ。確かに今はいつ殺し、死ぬかわからない乱世の時代。そんな中唯一の心の安らぎ・・・家族の存在を自らの手で壊す、これほど悲しいものは無い。
俺様はただずっと、ずっと黙って聞いていた。
大きな心の傷、そりゃ隠したくなるよ。
ーその傷を俺様が癒してあげたいー
そんな想いが俺様の中で芽生えてた。
傍にいたい、その心を包み込んであげたい。そんな気持ちでいっぱいだった。
そしてある一つの感情が俺様の中にあるのを気づく、だけどその感情の名前を俺様は知らない。
葵ちゃんは続きを話しはじめた。
佐助目線終了