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【黒子のバスケ】幻の7人目

第11章 11Qー焦心


昨日のことを思い出した後、私はまだ項垂れている黄瀬に言った。


「コーチなら他の人に頼んでよ。」


「名前っちがいいんスーー。
今日の部活で絶対教えてもらうッスから!」

「今日も来るんだ。」


『今日も』の‘‘も”を、強調させて言うと、本当に泣きそうな顔で「俺のメンタルずたぼろッスー。」と言われた。


確かに、『チャラい男』というイメージがあるが故、黄瀬には最初から酷い態度を取ってきた気がする。



少し可哀想になったので、「はいはい、ごめんね。」と言いながら黄瀬の綺麗な髪を少し撫でてやると真っ赤な顔をして

「まままままた部活で!」

と言い走り去ってしまった。



怒ったり喜んだり拗ねたり泣いたりほんと忙しいやつ…。


でも…

最後の顔はちょっと可愛かったかも。
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