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【黒子のバスケ】幻の7人目

第10章 10Qー運命論者





「私が緑間に3Pのアドバイスなんて気が引けるけど…」

私はゴールに入った後のボールを拾った緑間のもとへ歩み、話し出す。


「まず、緑間のシュートは普通の3Pよりも遠く、ハーフラインから打つから、ためも必然的に長くなる。
そして手の力、足の力も倍必要になるし、勿論高い集中力も必要になってくる。
それで高く飛ばなきゃって意識し過ぎるが故に、緑間の場合は“手”に力が入りすぎちゃってるんだよね。」


「つまり自然に力のバランスが均一になることでより精密な軌道のシュートが打てる、というわけか。」

「うん、その通り。
それを強化するためには…」


その後も緑間は私の話を、相槌を打ちながら真剣に聞いてくれた。


「…シュートに関してはそのくらいかな。

まああとは…


「「人事を尽くして天命を待つ」」


私と緑間の声が重なる。


「わかってるじゃん。」

「俺の座右の銘なのだよ。」


そう言い眼鏡をくいっと上げた緑間。
その眼鏡の向こうに隠された顔が、少し嬉しそうに見えた気がした。
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