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【黒子のバスケ】幻の7人目

第10章 10Qー運命論者



って…、なんで私ぱしられてんの…。

しかも何であんな偉そうなのさ!




口には決して出せない文句を心の中で思いながら、倉庫へ行ってたくさんボールが入った籠を引き、緑間のもとへ戻る。


「持ってきました。」

「そこで見ていろ。」

コートの端を指差し、ボールを一つ持ってコートへ向かう緑間。

ハーフライン上に立って、いつもと変わらないフォームでシュートを打つ。


『超長距離(スーパーロングレンジ)3Pシュート』

とても美しく華麗なそのシュート。





ただ……私も少し違和感を感じていた。

詳しく言うと彼のシュートには“ズレ”が生じている。

本人もそれに気付いていたのだろう。
ただ、自分でわかっていても、他人に見てもらわなければ調節できない微々たるズレ。
しかもそのズレは長年バスケをやってきた者でないとわからないような細かいもの。

最初は緑間練習に私が付き合う意味がわからなかったが、今理解できた。
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