第9章 9Qー権力行使
「大輝、敦、黄瀬。
静かにしろ。」
突然、ワーワーと煩い私たちの背後から冷淡な声がかかった。
「赤司…。」
紫原はいつもの眠そうな顔をしたままだったが、赤司を見た青峰の顔が一瞬強張るのがわかった。
「黒子、お前もだ。」
無表情の赤司が私を見下ろす。
「すみません…。」
私黄瀬へのツッコミ位しかしてないんですが…。
そんな反論できるわけないんだけども…。
「それで…、お前たちは何をしにここへ来た。」
「「「 名前(っち/ちん)に会いに。」」」
こいつら…私のせいにする気かよ……。
赤司は椅子に座っている私を横目でチラッと見る。
「成る程な……。
お前たちは目立つのだからもう少し行動を慎め。
それと大輝、昨日の部活で……」
赤司が緑間除くキセキの世代に説教をする様子を口を開けて見ているクラスメイト。
赤司…。
そう言ってるあなたも十分目立ってますからね。
心の中で、ちょっと鈍感な赤髪に突っ込みを入れていると、私の元へ駆け寄って来た女子生徒が小声で話しかけて来た。