• テキストサイズ

【黒子のバスケ】幻の7人目

第9章 9Qー権力行使


心の中で美祐ちゃん達に謝り、紫原に視線を移す。

「…家に置いてきちゃったから、また明日持ってくるよ。」

「え~~~。折角ここまで歩いてきたのに~~。」

大きな声で駄々を捏ね出す紫原。
ほんと目立つからやめてよ………。


「これで黙らんかい。」

仕方が無いので、朝テツヤと一緒に寄ったコンビニで買ったハイチュウみたいなお菓子を手渡す。

元居た世界には無かったお菓子だが、あの飴とは違って中々
美味しかった。


「え~やったぁ。ありがと~~。」

「どういたしまして。」

一気に顔色を明るくした紫原。
子供みたいで少し可愛い。


「お前紫原だろ?」
「…そうだけど~?
肌黒いし髪あおーい。」
「おまっ…!ポテチ触った手で俺の髪の毛触んじゃねぇ!」


目立つ髪色2人の絡みを見ながら、青峰と紫原の仲って漫画ではどんなだったっけ~と考えていた。


「名前っちーーーーーー!!

一段と煩い奴が教室を駆け抜けた。
そして私の席の前でブレーキを掛け、子犬の様な目で私の目を見る。

今度はなんだよ…。


「俺昨日バスケ部行こうと思ったんスけど、モデルの仕事入っちゃって…」

「わざわざ嫌味言いにきたのか!!」

素早く黄瀬に突っ込み(チョップ付き)を入れると「痛いけど愛のムチとしてありがたく頂くッスーーー。」とか言うせいで、みんなに冷やかされた。

恥ずかしいったらありゃしない。
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp