第9章 9Qー権力行使
テツヤが兄だということは事実だし、隠すこともないだろうと思い「お兄ちゃんの付き添いで。」と言うと、すごく驚かれた。
こいつとテツヤは漫画によると、そのうち一緒に自主練し始めるはずだ。
早く仲良くなってもらうことに越したことはない。
「お前のにーちゃんとかめちゃくちゃ強ぇんだろーなぁ。
紹介しろよ!」
「自分で探しなさい。」
「アイス二段にしてもいいぜ。」
「…しょうがないな…。
えっと、髪色はみず「名前ち~ん。」
今度はなんだ…。
声の方を振り返ると、これまた一回り大きい紫頭の男の子。
「名前ちんこないだのキムチなんちゃら味の飴持ってる~?」
ポテチをボリボリ食べながらこ
ちらへ向かって歩いてくる。
床にめっちゃ落ちてるし…。
「キムチサワークリームトルネードね。」
「あ~それそれ。俺あの味忘れられなくなっちゃったぁ~。」
そう言いながら私の机に腰掛ける紫原敦。
美祐ちゃんを含むお弁当メンバーが、すごく驚いた顔をしているのが紫原越しに見えた。