第1章 1Qー水色の
ざわざわとした教室。
一生懸命友達を作ろうとしている人、自分の席でソワソワしている人。
ふと思う。
中学生って可愛い…と。
いや、自分も中学生なのだ…。
おばさんのような考えを振り払い、黒板に貼ってある座席表を見る。
「黒子 名前はっと…。」
黒子という苗字にまだ違和感を持ちつつも自分の名前を探す。
あった。
後ろの方だ!
ラッキー!!!
心の中でガッツポーズ。
窓側の後ろから二番目の席を目指し足を進める。
くじ運が悪く、いつも前の方の席が当たってしまうため、夢とはいえどこれは嬉しい。
私は鼻歌でも歌い出しそうな勢いで席に着いた。
「ずいぶんと機嫌が良いようだね、黒子さん。」