第8章 8Qー噂のGreenMan
「気にすることはない。」
向こうのコートにいる緑間を見ながら言った赤司。
「あの人のこと知ってんの?」
「ああ。昨日少し話をしてね。
彼は中々興味深い人間だよ。」
「興味深い…ねぇ。」
「黒子もそう思わないか?」
「……ああ。中々興味深い人間だよ。」
そう赤司の真似をしたら、「可愛くない奴だ。」と言いながらほっぺをつまんできた。
「いひゃいれす…。」
「お前のせいだろう?」
「…ごめんなひゃい……。」
「よし。」
微笑みながら私の頭を撫でなる赤司。
その笑顔はいつもの冷たい笑顔ではなく、とても優しい笑顔だった。