第8章 8Qー噂のGreenMan
その後流れで赤司とシュート練のペアを組んだ。
まずは3Pの練習から。
20本ずつ打って交代する、という形でやるよう指示されたのでそれに従う。
シュッーーー
赤司の3Pは、構えのフォームからのシュートが流れるように滑らかで、緑間とは違う美しさがある。
ゴールに入ったボールを取り、シュートをした本人に渡す。
「赤司のシュートって本当に綺麗だよね。」
お世辞とかじゃなく、本当に咄嗟に口に出た言葉。
「……そうか。」
私が居る方とは違う方向を見ながら言う赤司。
そっちに私いないけど…。
不思議に思い赤司の顔を覗き込むと……
!?!?
そっぽを向いた赤司の顔がほんのり赤くなっていた。
赤司ってこういうキャラだっけ!?!?
この世界に来て二番目の驚きだよ!!
(因みに1番は黒子テツヤが双子の兄になっていたことである。)
「………。」
「ふはっ。」
中々見れないであろう貴重な赤司の赤面がなんかおもしろくて、思わず笑ってしまった。
「人の顔を見て笑うとは…失礼な奴だ。」
「写メ撮っておけばよかった。」
「やめろ。」
本気で言われたので流石にこれ以上ふざけるのは止めたが、脳裏にはしっかりとあの顔を焼き付けておいた。