第6章 6Qー黄色の乙女
「で、名前は黄瀬君のこと好きなの!?」
と突拍子もない質問されご飯粒を吹き出しそうになった口を抑える。
「ななななんで!?」
「だってほら、告白の返事しなきゃ♪」
あれって告白だったのか。
ちらっとニコニコしながらこちらを見ている金髪チャラ男を見る。
黄瀬涼太…ねぇ…。
『パーフェクトコピー』
あのプレーにはかなり感動した。
普段はチャラチャラしてるけどバスケになるとぐんと高まる集中力…。
「真似っこが上手い所以外は嫌い。」
真顔で黄瀬の顔を見ながら遠慮せず言ってやった。
「えー!?ひどいッス!!俺の初失恋……。」
酷く肩を落とす黄瀬。
そしてすぐぱっと顔を上げた。
それと同時に私は席を立ち上がる。
「…あれっ…。なんで俺がコピー得意なの知ってるんスか!?」
やはり食いついてきたか。
私も『真似っこ』という言葉を出してからしまったと思ったが…。
これは…
逃げる一択。