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【黒子のバスケ】幻の7人目

第5章 5Qー キムチサワークリームトルネード


21時まで続いた立ちっぱなしの見学が終わった後、誰にも声をかけられないよう早足で体育館を出た。

運良く赤司にも会うことなく安堵していると、数メートル先に1人で帰っているテツヤが見えた。

肩をぽんっと叩き

「お疲れ。」

と言うと、青い顔で「お疲れ様です…。」と返してきた。


何かあったのかと聞くと、
どうやらあのハードなバスケ部の練習を見て、自分が付いて行けるか不安になったそうな。

確かに漫画でもテツヤは基本スペックが低いとなっていた。
赤司に能力を見出される前までは、素人に毛が生えた程度のバスケ技術。

今は身長も低いし筋肉も全然付いてない。


でも………


テツヤには頑張って欲しい。
漫画のファンだから、とかじゃなくて。

数日しか一緒にいないけど、私の元気がないと必ず気づいて声を掛けてくれる。
人間としてこいつは出来る奴だ。

漫画でキセキの世代の未来がわかるからというのも少しあるかもしれないけど…

『テツヤは必ず帝光バスケ部に欠かせない人物になる。』

なぜか私にはそれが確信出来た。
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