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【黒子のバスケ】幻の7人目

第5章 5Qー キムチサワークリームトルネード


体育館に着くと、昨日部活動紹介のときにいたマネージャーさんが出迎えてくれた。

一年生の人数が多すぎて全員の顔を確認できなかったが、異様に飛び出た緑色と紫色と青色の頭は確認出来た。


まずは見学からということで、私たち一年生はコートの端に立たされる。

強豪校ってだけあって練習はかなりキツそうだ。
そのためか、完全ではないが中学生なのに全員身体が出来上がっている。

筋肉の付き具合、ドリブルワーク、シュートフォーム。
全てバランスが良い。

しっかり管理されているんだな~と感心しているとある一つの疑問が浮かび上がってきた。


あれ……、なんで私って男バスのとこにいるんだ?

周りが男しかいないことに今頃気づく私。


希望の光が見えた!!


女バスの所に行かせてもらうようマネージャーさんに言いに行こうとしたそのとき


「名前ちーん。お菓子持ってない~~?」


右隣に立っていた紫原に話しかけられた。

何故こいつも私の名前を知っているのかと不思議に思ったが、すぐに昨日部活動紹介にいたからか、と納得をする。
そんな私に「ねぇ〜お菓子。」と催促しながら大きな手をヒラヒラさせた紫原。


鞄の中には昼休みに購買で買った飴が入っている。
紫原は大のお菓子好き。
餌付けしたら確実にアウトだ。
こいつにまで懐かれたらたまったもんじゃない!!

40cmくらい身長差のある紫原を見上げる。


「も、持ってないよ~!ごめんね!!あ、トイレトイレ…」

さっと立ち去ろうとすると、
鞄の持ち手を掴まれた。
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