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【黒子のバスケ】幻の7人目

第1章 1Qー水色の


一階へ降り、リビングに入ると、お味噌汁の良い匂いが鼻をかすめる。

「おはよう。」

視線を新聞から私に移し朝の挨拶をしたお父さん。


「おはよ。」

そう返事をしながら4つある椅子の一つに座った。



「おはよう名前。今日からあんたたちも制服デビューね♪」

うふふと笑いながら塩鮭とだし巻き卵が乗っているお皿をテーブルに並べ出す母。

なにを言っているんだこの人は。
お母さんが天然だということは、17年間生きてきて嫌と言うほど実感させられてきたがここまでだったとは…。
というか『あんた“たち”』って何さ。


「お母さん、今日は始業式だよ?
しかも制服は中学生のときにも着てたし。」

ため息混じりに言ってから、だし巻き卵を一口サイズに箸で切り口に運ぶ。

あぁ…うまい。

そんな私を驚きや心配など、様々な感情が混ざったような顔で見る2人。

いやいやいや!こっちがその顔したいくらいだわ!!

心の中で1人突っ込みをしたが、その視線に耐えきれなくなったので仕方なく「……なに?何かついてる?」と聞く。

数秒の沈黙の後、後ろの扉が開いた。
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