第4章 4Qー不動の未来
「あんた昨日の!
まあ名前っちには及ばないッスけど、すごかったッスよ!」
私の肩に腕を掛けながら得意げそうに言う黄瀬。
赤司の眉がぴくっと動くのがわかった。
まずい…。
先ほどより増えた額の汗を感じながら黄瀬に謝るよう促そうとする。
「黄瀬君、 謝っ「まず僕は3Pが特別得意だという訳ではないし、昨日はバスケ部の監督に頼まれて仕方が無いから前に出てあげただけだ。黒子の実力は認める。しかし、勝利するのは俺だ。」
めっちゃムキになってるーーーー!!!
唖然としている黄瀬に視線を移す。
「…そ、そう!私なんかが赤司に叶う訳ないやなかい!!!」
似非関西弁を使いながらバンバンと黄瀬の肩を叩いて言うと、少し不満そうな顔をした。
「なんスかその関西弁…。でも俺は名前っちのプレーの方が…「あーーーーわかったわかった!!とりあえずもうすぐSHR始まるからクラス戻ったら…?」
黄瀬の言葉を早口で遮り1-Aから立ち去るよう背中を押す。
「まぁまた来るッス。」
口を尖らせながら教室から去ろうとする黄瀬に
「二度と来んな!!!」
と鼻息を荒くしながら言葉をぶつけた。
「鼻の穴膨らんでるッスよ!」と言いニカッと笑ながらひらひらと手を降って去っていく黄瀬がなんかうざかった。