第4章 4Qー不動の未来
「俺、バスケ部入ることに決めたッス!!」
一通りクラスメイトの質問攻めが終わりそれぞれ席に着いた後、キラキラとした笑顔で私を見つめながら言った黄瀬涼太。
ん…?
黄瀬がバスケ部に入るのはたしか…二年生のときだったはず。
青峰(純粋)に憧れて。
じゃあ今バスケ部に入ったらキセキの世代の未来を変えてしまうことになるのではないか。
それは一ファンとして避けたい。
「っいや!やめた方がいんじゃないかなぁ…?たぶん君には向いてないよ!
あっ!でも二年生くらいになったらバスケに向いた身体になるか…も?」
自分でも訳のわからないこと言い放ち額にうっすら汗が浮かぶのがわかる。
やばい。
めっちゃ複雑な表情してるよ黄瀬涼太。
「黒子の言う通りだ、黄瀬。」
変な顔をしている黄瀬に、次に何を言おうかと考えていると、無駄に落ち着きのある声が後ろからかかった。