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【黒子のバスケ】幻の7人目

第17章 17Qー動き出す歯車




「ねぇ、誰かいるよ。」

「んだよ、先客かよ。」


私と青峰の目線の先には、茶色とも赤色とも言えぬ綺麗な髪を輝かせながらバスケをしてる男の子。



「え…?」


あの髪色…まさか…。

でも何故この世界に…?




『名前、またバスケしような。』



どんなに世間から罵られてもいつも側に居てくれた‘‘仲間”、絶対忘れることのない人。



「シゲ…?」


あれ、なんで私…。
シゲって誰…?

言おうとしていた名前とは違う名前が口から出たことに驚く。


振り向いたのはやっぱりあいつで…。


「名前…!?」


駆け寄ってきた少年を怪訝そうな顔で見る青峰。


「アァ?誰だ。」

「俺は荻原シゲヒロ!
久しぶりだな、名前。」

青峰に自己紹介をしてから、幼さの残る笑顔でこちらを向いた男の子。


「うん…。」


荻原シゲヒロは…
テツヤにバスケを教えた人で…。

確かに漫画読んでたとき、‘‘あいつ”に似てるなって思ってはいたけど…。


あれ、でも確か荻原シゲヒロは…



ズキッーーー


「っ…。」




あぁ…まただ。
あの頭の中心から来る頭痛。

最近どういう時にこの頭痛に襲われるのか、そしてどうしたら治まるのかが分かってきた。


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