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【黒子のバスケ】幻の7人目

第17章 17Qー動き出す歯車



サーティワンへ向かう途中、紫原と真太郎の後ろを歩く私に耳打ちしてきた青峰。


「なァ…。嫌な予感すんだけど。」

「何が?」

「あいつ。」


そう言って青峰が指差した人物はまいう棒をボリボリ食べている紫原。

さっきの四つあったクレープも5分程で平らげてしまったのでの大食い(お菓子に限る)に見慣れた私達でもこれには驚いた。


青峰の‘‘嫌な予感”は私も薄々感じていたので、私の中で考えていた作戦を実行しようと紫原の隣に並ぶ。


「…紫原。青峰がアイス奢ってくれるって。」

「え〜ほんとぉ?峰ちん優しぃ〜。」

紫原と後ろを振り返ると、黒いオーラをまとった青峰。

「てめェ…。」

「峰ちん怖いね〜。」と言う紫原に「ね〜。」と返事をし、青峰の隣に戻る。


「私はアイス1個でいいよ。」


そう耳打ちすると黒いオーラがシュッと消えた。

紫原のことだから誰かしらに奢ってと言うだろうし、私は6段のアイスなんて食べれないのでその分を紫原に回すという我ながらナイスなアイディア。

小さく「サンキュ。」と言った青峰の言葉は聞き逃さないでおいた。

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