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【黒子のバスケ】幻の7人目

第16章 16Qー初めての味は


一週間振りに自分の席に座ろうとしたとき背後から掛かった声。


「名前…。」

振り返ると赤司が少し驚いたような顔をして教室の入り口付近からこちらを見ていた。

「…心配したよ。」

赤司が人の心配とか変なのと思いながらも、見舞いに来てくれたことを思い出し私の前に立った赤司を少し見上げる。

身長的にほんの少し。


「…ごめんね。
お見舞いにも来てくれたみたいで…
ありがt「名前っちーーーー!!!!」


私が赤司へ礼を言い終わる前に物凄い勢いで此方へ走ってきたこれまた一週間振りの黄瀬涼太。

その勢いで抱きついてくるのだからたまったもんじゃない。


「…名前っち…!」


黄瀬ファンに殺されるからやめてまじで。やっと退院したのに殺されるとかごめんだよ。

黄瀬を身体から引き剥がしながら「おはよう。」と言うがその私の声にも気づいていない様子。


「ほんと心配したッス…。ほんとに俺…。」

そう言ってまた抱きついてきた黄瀬の身体は少し震えてて…
本当に心配していたんだという気持ちが伝わってきた。
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