• テキストサイズ

【黒子のバスケ】幻の7人目

第2章 2Qー異名と×××


名簿を見ながら私の名前を呼ぶマネージャーさん。

黒子 名前って…。
私…?
いやいやいやいや!!
おかしいでしょ!!
てか私もうバスケやらないし!!



「名前ちゃん!早く前行かないと!」

美祐ちゃんに立たされ背中を押される。


「…わ、私…。」


どうにかしてこの場を逃げ出そうと思い美祐ちゃんを見ると、前を指差した。

行け、ということか…。


ちらっとステージ前を見ると、マネージャーさんがこちらをじっと見ている。


…これはもう行く他ないらしい。


一歩が重い。
みんなの視線が痛い…。

しかもキセキの世代に顔を知られてしまう…。

なるべく顔を髪で隠すようにしながらステージ前へ向かった。


「あなたが………。
よし、じゃあ5人揃ったからみんなに1番得意なプレーを見せてもらいます。じゃあ赤司君から。」

「はい。」


部員からボールを受け取りゆっくりと三回ドリブルをつく。
3Pラインの手前で止まり構えて打つ。ボールは綺麗な弧を描きスパッという気持ちいい音を立てゴールに入った。

無駄の無い綺麗な動き。

美しかった。

一瞬静まり返った後、体育館は拍手に包まれる。

「…さすがね!次は…青峰君!」

「うっす。」

指名され前に出る青峰大輝。

おお…!
目つきが怖くない。
むしろ可愛い…。

しかしデカイ…あいつ(緑間)もあいつ(紫原)もデカイ…。本当に中学生かよ…。

それに対して赤司は………。


緑間や紫原の隣に立っている160cmくらいしかないであろう彼の姿に思わず笑そうになってしまった。


ギロッーーー


一生懸命笑いを堪えていると160cmの赤髪に睨まれた。


そして口がゆっくりと動く。


『 あ 、と、で、ね 。』


確かにそう言った。
にっこり笑いながら。

見てない!
今のは幻覚!

頭をぶんぶん振ってから顔を上げる。

それと同時に青峰は凄まじい音を立てながらダンクを決めた。



体育館に再び拍手がおこった。
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp