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【黒子のバスケ】幻の7人目
第15章 15Qー現実逃避
「…… 名前?」
眠そうに目を開く母は、私の顔を見るなり座っていた椅子から立ち上がり勢い良く私に抱きつく。
「…名前っ…。よかった…!」
「おっ、おかあさん…ぐるじい….。」
余りの腕の力に抵抗を試みるが、一向に力を緩めてくれないお母さん。
その身体は少し震えていた。
いつでも私のことを心配してくれて、守ってくれて、味方でいてくれて…
ーーありがとう。
その気持ちを込めて私も母を力強く抱き返した。
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